ドラマ drama 2004 1 8
ドラマや演劇の制作者は、その題材やアイディアに困ると聞きます。
それならば、聖書を題材にして、ドラマや演劇を考えればよいと思います。
聖書というと、宗教的な教えや、道徳的な教えが書いてあると思っているでしょうが、
それは、固定観念です。
確かに、新約聖書は、宗教的な教えや、道徳的な教えが多いのですが、
旧約聖書は、壮大な物語の部分も、多いのです。
物語としても、十分、楽しめるのです。
ですから、欧米人は、離れ小島に、本を一冊だけ持っていくとすれば、
何を選ぶかと聞くと、聖書と答える人が、意外に多いのです。
旧約聖書は、預言書の部分は難解ですが、
それ以外は、壮大な物語があり、
歴史書としての価値があり、
文学作品としても価値があり、
美しい詩集があり、
さらに、現代人にも役に立つ格言があり、
実に読み応えがあります。
聖書というと、西欧というイメージですが、
聖書の舞台となった中東の地は、アジア大陸の一部です。
その時代の人たちは、アジア系に近かったと思います。
ですから、髪の毛の色も、黒でしょうし、
肌の色も、白ではなかったと思います。
ただし、いきなり、日本人が、旧約聖書を読んでも、
時代背景を知らないと、わかりにくいかもしれません。
入門書や解説書を先に読んだ方がよいと思います。